昭和51年(1976年)6月、心臓病児が近くの幼稚園や保育園に殆ど受け入れてもらえなかった頃、どんなに重い心臓病であっっても、 友達と遊び、集団の中で社会性を学び、大切な幼児期を豊かに過ごさせたいという親たちの切なる願いから「こばと園」は始まりました。 台東区にある浅草聖ヨハネ教会の広いホールを開放して頂き、ボランティア精神に富んだ保育者の方々にも恵まれ、 心臓病児を理解して下さる多くの人々に支えられて、これまで300人以上のこどもが巣立っていきました。 しかし、亡くなられたこどものことを思う時、心臓病という病気の恐ろしさを思い知らされます。
当初、運営費は保育料、バザー収益、寄付金等に頼り、不安な時期もありましたが 昭和 53年(1978年)に東京都より「通所訓練事業」として認められ、補助金の交付を受けることができました。 昭和56年(1981年)に台東区に移管されましたが、台東区に限らず墨田区、文京区、江戸川区、葛飾区、江東区、大田区等広い範囲から通ってくる病児に対しても 温かな広い心で考えて頂き、引き続き補助金の交付を受けて、 平成8年(1996年)3月には台東区障害者福祉計画の中に組み込まれ、広域的事業として認めて頂きました。
「こばと園」では園児の体調や年齢、障害による個人差などを十分に考慮し、柔軟性のある保育を心がけています。 主治医とも連絡を取れるようにし、同愛記念病院や、「タツノ内科 循環器科」の龍野勝彦先生に顧問医をお願いし、健康管理には万全を期すようにしており、 保育中の大きな事故もなく現在に至っています。 毎年代わっていく在園児の保護者に、こばと園の歴史と活動を理解してもらえるよう引き継いでいくことは、 なかなか難しい点もありますが、同じ悩みを持ち、「こばと園」を必要とし、通ってくるこどもと親が一人でもいる限り、皆で力を合わせてまいります。
1975年 | 1973年に渋谷で発足した「心臓病のこどもの集い こぐま園」に続き、他の地域にも、と「全国心臓病の子どもを守る会」「こぐま園」などの協力のもと、長峰美津をはじめ母親たちにより設立に向けて活動を開始。 |
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1976年 |
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1977年 |
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1978年 |
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1979年 | こばと園ニュース「創刊号」発行 |
1980年 | 和気先生の人形劇が保育に加わる。 |
1981年 |
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1982年 | 中井川尚子代表就任 |
1984年 |
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1985年 | 富永道子代表就任 |
1989年 | 同愛記念病院の遠山先生が顧問医に就任 |
1995年 |
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1996年 |
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1998年 |
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1999年 |
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2000年 |
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2002年 | 規約改定 |
2004年 | 檜垣君子代表就任 |
2006年 |
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2015年 | タツノ内科循環器科の龍野先生が顧問医に就任 |
2016年 |
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2017年 | 浅野幸子代表就任 |
2018年 | 正木潔江代表就任 |
2020年 |
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2021年 | 竹田雪江代表就任 |
2022年 |
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