こばと園のイメージ図

こばと園は心臓病のこどもたちのための自主保育グループです

心室中隔欠損症の子の生い立ち

生後4日目に心雑音があると告げられ、 5日目に心室中隔、心房中隔の両方に孔があいていることが判明しました。 8日目には大学病院で詳細な検査をしてもらい、自然に孔が閉じることもあるので、様子をみましょうと言われました。 孔が広がってきて、心臓に負担がかかるかもしれない、と心配していましたが、母乳もよく飲み、順調に成長しました。 生後3か月で心房中隔欠損は自然にふさがりました。

生後7か月で、川崎病にかかり入院しましたが、処置が早く10日ほどで退院することができ、後遺症もありません。

1歳1か月でこばと園に入園しました。感染症にかからないようにと、児童館にも行っていませんでしたので、 こどもが他のお子さんと一緒の空間で遊べることがうれしかったです。母親としても、先生や在園のお母さんたちと 話ができることが、一番楽しかったですね。

1歳4か月の時点で、心室中隔欠損は直径6mmほどでしたが、全体に膜が覆ってきました。

1歳半で鼠経ヘルニアの手術をしましたが、心臓への影響はありませんでした。 その後、言葉が遅いことを心配して療育にも通いました。

幼稚園は公立の二年制に通いました。 よく風邪をひく子で、ダニアレルギーもあるので、夜中に咳がとまらないこともあり、 ウィルス性の肺炎で入院したこともあります。 喘息と診断され、クループで救急病院にかけこんだこともありますし、低血糖になって救急車に乗ったこともあります。

今は公立の小学校に通っています。 小学校に入っても、風邪はよくひき、マイコプラズマ肺炎になったこともあります。 自然閉鎖するなら4,5歳まで、と言われた心室中隔欠損の孔は、2-3mmと小さくなっていますが、あいたままです。 でも、運動制限はありませんし、だんだん丈夫になってきて、風邪をひくことも少なくなりました。 咳もしなくなりました。心臓の検診は年に一回です。今は元気で、楽しく生活しています。

2020年9月記